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2006年12月28日(木) 11時24分

行革担当相に渡辺喜美氏 佐田氏の後任朝日新聞

 安倍首相は28日午前、政治団体をめぐる「不適切な会計処理」で辞任した佐田玄一郎氏の後任の行政改革担当相として、渡辺喜美・内閣府副大臣(54)=衆院栃木3区=に首相官邸で就任を要請した。同日午後に皇居で認証式が行われる。渡辺氏は公務員制度改革や道州制、規制改革などの担当も兼務する。首相は起用を決めた理由について同日朝、首相公邸前で記者団に「突破力のある人だから」と語った。

議員宿舎前で記者団の質問に答える渡辺喜美・内閣府副大臣=28日午前8時すぎ、東京・九段で

 渡辺氏は首相の要請を受諾した後、首相官邸で記者団に、首相から「改革を後退させないように」と指示されたことを明らかにし、「非常に重く感じている。改革を続行していかなければいけないので、安倍内閣の一員として積極的に取り組んでいこうと決意を新たにした」と強調した。

 同日早朝に電話出演したテレビ番組では「公務員制度改革が非常に大きなポイントになると思う。『中馬プラン』を土台に、ワンパッケージで公務員制度全体を抜本的に変えていこうという安倍首相の指示もあるので、それに従ってやっていく」と語った。

 「中馬プラン」は中馬弘毅元行革担当相がまとめた公務員制度改革案。現職時に密接に関係した営利企業への天下りを原則2年間禁じた現行の「事前規制」を撤廃する代わりに、罰則や監視機能の強化など「事後規制」に切り替えるのが特徴。政府・与党は公務員制度改革を来年の参院選に向けた目玉政策とする意向で、渡辺氏がその「旗振り役」となる。

 渡辺氏は、当選4回の若手で無派閥。経済・金融政策などに詳しく、98年の「金融国会」では塩崎官房長官らとともに金融再生関連法の作成に動き、「政策新人類」と称された。今年9月の自民党総裁選では安倍氏を支持したものの、積極的な動きは見せず、推薦人にもならなかった。

 渡辺氏は28日朝、安倍政権について宿舎前で記者団に「安倍内閣の良さは、戦略チームを作って戦略的に動いていくこと。今のところ、ちょっと足がもつれちゃったかな、という感じがする。元通り立ち直れば、戦略チームが機能すると思う」と指摘した。

http://www.asahi.com/politics/update/1228/001.html