2006年12月27日(水) 00時00分

コムスン過大請求疑い 介護報酬　都、５３事業所に立ち入り （東京新聞）

　訪問介護大手の「コムスン」（東京都港区）が介護報酬を過大請求していたなどの疑いがあるとして、東京都福祉保健局が介護保険法に基づいて都内五十三カ所の同社事業所を一斉に立ち入り検査したことが二十七日、分かった。都は報酬の過大請求が判明すれば返還を求めるとともに、同社への業務改善の勧告も検討している。

　都は介護保険者である区市町村からの通報などを受け、今月十八日から都内百八十六カ所の事業所のうち、五十三カ所を順次、立ち入り検査した。この結果、実際に提供したサービスの内容や時間よりも多く介護報酬を請求した疑いが出ている。

　都は現在、コムスン側から提出を受けた書類の分析を進めており、実態を詳しく調べるとともに本社から過大請求についての指示があったかどうかについても調べる。

　同社は東証一部上場の「グッドウィル・グループ（ＧＷＧ）」傘下。全国で訪問介護サービスを展開し、有料老人ホームの経営も手がける。同社のホームページによると、資本金約百四十一億円、従業員は今年七月末現在で約二万三千四百人。

■返還請求はない

　グッドウィル・グループ広報ＩＲ部の話　三年に一度の定期的な実地指導を十八日から受けている。介護報酬の返還請求は受けていない。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20061227/eve_____sya_____001.shtml