2006年12月26日(火) 20時23分

金融庁が検査マニュアル全面改訂、顧客保護管理をチェック項目に（ロイター）

　［東京　２６日　ロイター］　金融庁は２６日、２００７年３月期から適用される銀行の新しい自己資本比率規制（バーゼル２、新ＢＩＳ規制）を踏まえ、金融検査マニュアルの改訂案を取りまとめ、公表した。新たに「顧客保護等管理態勢」の項目を設けたほか、安倍首相が重要政策に掲げる再チャレンジ関連も盛り込んだ。７年ぶりの全面改訂となり、来年１月２６日まで意見を公募（パブリック・コメント）し、４月の実施を目指す。
　改訂マニュアルでは、これまでマニュアルの各所に散らばっていた顧客保護等関連事項を一括記載。経営陣の積極関与による顧客に対する説明や顧客サポート管理態勢の整備に加え、個人情報保護や銀行代理業者の監督などもチェック項目として盛り込んだ。また、内部管理態勢の強化では、経営陣が１）方針の策定、２）規程・組織態勢の整備、３）態勢の弱点・問題点の評価、４）その改善（いわゆるＰＤＣＡサイクル）を、それぞれを適切に行っているかといった点も検証ポイントに明示。
　このほか、再チャレンジ関連として、動産・債権担保など個人保証に過度に依存しない融資手法の多様化への対応や、企業・事業再生への積極的な取り組みもチェック項目として掲げた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061226-00000053-reu-bus_all