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「確実な情報で勝てる」——。インターネットのホームページ（ＨＰ）などで、パチンコやパチスロでもうけられるとうたった言葉に乗せられ、保証金などの名目で金をだまし取られる被害が県内で相次いでいる。被害は全国で５０００万円を超えるとみられる。県神戸生活創造センターには今年５月以降、計７件の相談が寄せられており、新手の「振り込め詐欺」とみて注意を呼びかけている。
センターによると、「指定された機種で打てば確実に勝てる」などと書かれたＨＰを見た県内の女性（２２）は１１月、業者とメールで連絡を取った。指定された金融機関の口座に保証金として５万円を振り込むと、特定の機種の攻略法が郵送されてきた。
しかし、女性はもうけられず、業者に問い合わせると「指導員を派遣する」と言われ、さらに２０万円を振り込んだが、指導員は来なかったという。
ある男性（４０）は、業者が指定したパチンコ台で２か月間打ち、もうけた金の一部を支払うという契約を業者と結んだ。契約終了後に返金すると言われ、保証金１８万５０００円を支払った。１０万円以上負けたため、業者に連絡すると「１年契約に切り替えませんか。もうかります」などと持ちかけられ、さらに１００万円を振り込んだ。
いずれのケースも、事後に業者と連絡が取れなくなっており、２人は詐欺の疑いで県警に被害届を出したという。
同様の被害は大阪府内でも相次いでおり、同府警は振込先口座の名義人の男を転売目的で口座を開設したとする詐欺容疑で逮捕。口座を購入した男について、同容疑で逮捕状を取って行方を追っている。
同様のＨＰは複数あり、相談は増加傾向。センターの担当者は「パチンコは賭博（とばく）という罪悪感から、被害を届け出ていないケースもあるはず。うまい話に乗せられないよう注意を」としている。