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2006年12月26日(火) 19時18分

振り込め詐欺、「不祥事系」が増加傾向 警察庁まとめ朝日新聞

 振り込め詐欺による全国での被害額が11月末現在で約223億6400万円となり、3年連続で被害額が200億円を超えたことが26日、警察庁のまとめで分かった。被害額の約6割は息子などを装って電話をかける「オレオレ詐欺」。手口が周知されて注意喚起がなされても一向に沈静化しない実態が浮かぶ。同庁は、詐欺に使われた文言や利用された口座、携帯電話番号などをデータベース化して捜査の強化を図る考えだ。

 オレオレ詐欺では今年、新たな特徴が現れている。社会問題化した当初のだましの文言は「交通事故の示談金」が大半だった。後に「ご主人が電車で痴漢をした」などとする警察ざたが広がった。今年は「ご主人が会社の金を使い込んだ」という不祥事を訴えるものが急激に増え、今では全体の約4割を占める。「身内の恥など周囲に相談しにくいストーリーを次々に考え出している」と同庁。

 また、振り込め詐欺とは別に、今年は税務署を名乗る新たな還付金詐欺も登場した。6月ごろから広まり、12月6日現在で362件の被害が報告されている。

 情報のデータベース化は来年度から進める。これまでは被害情報の集約にファクスを使っているために時間がかかったほか、複数の都道府県警察が同じ犯罪グループを追っていたこともあった。情報を一元化して各警察間で共有し、捜査の迅速化を目指す。

 振り込め詐欺には「オレオレ詐欺」のほか、アダルトサイトの使用料など架空の請求書を送って金を要求する「架空請求詐欺」と、融資を装って申込者から保証金をだまし取る「融資保証金詐欺」がある。03年ごろから社会問題化した。オレオレ詐欺の被害の約6割以上は首都圏で発生し、このうちの半分が東京都に集中している。

http://www.asahi.com/national/update/1226/TKY200612260400.html