2006年12月26日(火) 08時00分

大阪府裏金さらに１６７０万円　不明５００万、刑事告発を視野（産経新聞）

　大阪府は２５日、府の７部局と２地方独立行政法人で計約１６７０万円の裏金が新たに見つかったと発表した。今年に入って見つかった裏金は計１４カ所、総額４８００万円。大半は平成９年に発覚した裏金の未返還分とみられる。

　その後新たに入金したケースもあり、府立呼吸器・アレルギー医療センターは、１３年に約５００万円あったという証言があるが、金の所在が不明。府は流用したとみて刑事告発を視野に大阪府警と検討している。

　教育委員会財務課などで職員が計６４０万円を使ったことも判明。不明分を含め、流用とみられる額は約１８００万円に上った。使途や裏金を引き継いだ経緯が不明な部署も多く、府は引き続き調査を行う。

　府によると、府教委財務課の１０年当時の担当者は「消費者金融の返済に５万円を５回ぐらい引き出したが、返した」と証言。東大阪高等職業技術専門校は、１７年当時の担当者が「約１５万円程度を生活費に使った」と証言した。

　健康福祉部計画推進課は１７年３月、府民会議の残金約１７０万円を課の幹部会や親睦（しんぼく）会の積立金口座などへ入金。そのまま使用していた。八尾保健所は、返還しなかった約２２０万円全額を補修や飲食代などに使用。府立成人病センターは１０年当時、約１７０万円の裏金が残っていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061226-00000014-san-soci