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2006年12月25日(月) 10時28分

<名誉棄損>オリコン ジャーナリストに5千万円賠償提訴毎日新聞

 音楽市場調査会社「オリコン」(東京都港区)が、歌謡曲ヒットチャート集計の信用性に否定的な雑誌のコメントや記事で名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの烏賀陽(うがや)弘道さん(43)を相手取り5000万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴したことが分かった。雑誌の発行元を提訴せず、コメントなどをしたジャーナリストだけに高額の賠償を求めるのは異例。
 訴状などによると、雑誌「サイゾー」(インフォバーン)の編集部が執筆し今年4月号に掲載した大手芸能プロダクションのメディア操作疑惑に関する記事の中で、烏賀陽さんは「オリコンは予約枚数売り上げもカウントに入れている」「(統計調査の)方法をほとんど明らかにしない」などとコメントした。また、烏賀陽さんは「アエラ」(朝日新聞社)03年2月3日号に掲載した署名記事に、レコード会社社員への取材を基に「『オリコンの数字はある程度操作ができる』という噂(うわさ)はこれまでにもありました」などと記した。
 オリコンは「根拠なき中傷だ。社会的影響力は小さくなく、事業に多大な影響を与えることにもなりかねない」と主張。名誉棄損訴訟では発行元なども提訴されるのが一般的だが、今回対象を個人のライターだけにした理由について「烏賀陽氏は掲載前に編集部と内容を確認し合っており、名誉はあくまでも烏賀陽氏に傷つけられた」と説明している。
 烏賀陽さんは元新聞記者で、著書に「Jポップとは何か—巨大化する音楽産業」などがある。【石田宗久】
 ▽烏賀陽弘道さんの話 意見が違う者を高額の恫喝(どうかつ)訴訟で黙らせる、という民事訴訟の形を借りた言論妨害だ。まず発行元への訂正要求や、自社で発行する雑誌メディアなどで反論するべきではないか。正確を期するため、オリコンには何度も取材を申し込んだのに拒否された。私の指摘は取材を重ねて得た信じるに足る根拠に基づいている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061225-00000022-mai-soci