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2006年12月25日(月) 21時53分

「ミッキー」寂しいクリスマス朝日新聞

  熊本市動植物園で人気のシロクマ「ミッキー」(推定23歳)は、パートナーの「ミニー」(享年23歳)を4月に亡くし、今年は独りの寂しいクリスマスだ。同園は新たなパートナーを探すが、現在国内にはシロクマが約50頭しかおらず見つからない。海外から輸入しようにも、ワシントン条約や高額な取引価格が障害となるようで、このまま年越しになりそう。

  同園によると、ミッキーとミニーは85年12月14日、一緒に来園した。寝室は別だったが、昼間は運動場で仲良く過ごし、人気を集めた。赤ちゃん誕生も期待されたが、4月にミニーが心筋梗塞(・・こう・そく)で亡くなった。

  同園では、ミッキーの新パートナーを探そうと、日本動物園水族館協会の月報で同園が受け入れたい動物として6月号から毎月掲載している。しかしまだ見つからない。ただ、シロクマは元来、単独生活なので、ミッキーも寂しさで健康を害することは無く元気に過ごしている。

  シロクマの血統管理をしている旭山動物園(北海道旭川市)の調べでは、05年12月末で国内24園でオス19頭、メス30頭、不明1頭の計50頭のシロクマがいたが、国内での繁殖は少なく入手は難しい。輸入しようにも、シロクマはワシントン条約付属書2に掲載され、商業取引には輸出国政府の許可書が必要。アメリカやカナダはなかなか輸出しないという。

  シロクマ入手はどこも大変で、秋田県の男鹿水族館「GAO」はさんざん苦労の末、05年にモスクワ動物園の子グマ(オス)を無期限貸与する形で約1500万円かけて入手した。が、メスの入手は「めどがたっていない」(同県)という。

  国際自然保護連合(IUCN)公表の、絶滅の恐れがある動植物を掲載した06年版レッドリストに、北極圏にすむシロクマが初めて入ったことも影響し「シロクマ入手はますます難しくなっている」という。

http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000000612250002