2006年12月25日(月) 21時19分

所沢の「ＪＵＬＥＰＳ」デビューへ始動（朝日新聞）

◇秋元康さんプロデュース

　所沢市を中心に音楽活動をしている４人グループ「ＪＵＬＥＰＳ（ジュレップス）」が、ヒットメーカー秋元康さんのプロデュースを受け、０７年のメジャーデビューに向けて動き出した。秋元さんらとデビュー曲づくりを始めたところで、４人は「所沢のグループとして、所沢の音楽をアピールしていきたい」と張り切っている。

◇商議所青年部が後押し

　ジュレップスは、いずれも同市内に住む松山優太さん（２７）、岡直樹さん（同）、有尾文也さん（同）の男性ボーカル３人と、ピアノの佐藤めぐみさん（２２）の４人。

　高校の同級生の松山さんと有尾さんがカラオケで「ハモって遊んだ」のが始まり。カラオケ店で１人で歌の練習をしていた岡さんをスカウトし、アカペラグループを結成。さらにアルバイト先の後輩の佐藤さんを誘い、０４年９月にいまの編成になった。

　三者三様のコーラスと、表情豊かなピアノの音色が織りなすやさしいハーモニーが特徴。グループ名はカクテルの名前から取り、「苦い薬の後に飲む、口直しの甘い飲み物」という意味だ。リーダーの松山さんは「聴いた人が幸せな時間を過ごしたと思ってもらえる音楽を信念にしている」と話す。

　所沢商工会議所青年部が、今年から始めた「若手ミュージシャン発掘支援プロジェクト」で全面的に応援している。「まちの活性化のため若手ミュージシャンを発掘、支援し、所沢の新しい財産に育てたい」という。９月には青年部が市民文化センターでコンサートを主催し、８００席が満員になった。

　コンサートを聴きに来た人が、秋元さんの事務所にジュレップスの自主制作のＣＤを送り、これがきっかけで秋元さんと知り合った。秋元さんの事務所によると、レコード会社やデビューの時期はこれから決めたいという。

　４人は２１日に斎藤博市長を訪ね、デビューに向けて動き出したことを報告。秋元さんから、「所沢」を連呼しながら全国にＰＲしていくと言われたといい、市長は「楽しみだ。しっかり頑張って」と励ました。

　松山さんは「結成してまだ３年目なのに、多くの人に助けられてここまで来た。縁を大切に、感謝の気持ちを忘れずに活動し、やさしい気持ちになれる音楽を届けたい」と話している。

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