2006年12月25日(月) 20時33分

トヨトミの死亡事故新たに１件　自主回収の対象外（朝日新聞）

　北海道苫小牧市で７人が一酸化炭素中毒で死亡した問題で、石油ファンヒーターを製造したトヨトミ（名古屋市）は２５日、経済産業省に同社製品で発生した事故の全容を報告した。これまでに明らかになっている８件に加え、新たに９１年１２月に青森県で１人が死亡していたことがわかった。同社が自主回収を進めていた５機種とは別の製品という。

　同社製品で起きた死亡事故は９件（１８人死亡）で、重軽症者が出た例とあわせて４１件（被害者７８人）になるという。

　中村出社長によると、青森で事故があった機種はＬＣＲ—３Ａ。ほこりがたまり一酸化炭素が発生したとみられ、この機種を回収するかは「決めていない」という。

　中村社長は「製品に問題があったとは考えていないが、事故は重大に受け止め、おわびする」と話した。回収対象機種は約８０００台残っていることから、販売店にポスターを配るなどの対策も同省に報告したという。

http://www.asahi.com/national/update/1225/TKY200612250307.html