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2006年12月24日(日) 19時03分

サンタのそり? 「H2A」でした朝日新聞

 サンタクロースのそりを撮影か——。南米チリにある欧州南天天文台(ESO)の大型望遠鏡VLTが18日午前4時ごろ、謎の「飛行物体」をとらえた。夜空に明るい航跡が伸びたという。流れ星でも人工衛星でもないこの物体は、実は日本から飛んできていた。

 ESOによると、チリ・パラナル山頂にあるVLTの職員が、全天カメラに映る光に気づいた。光は約45分にわたってゆっくり空を流れ、最後は雲のようになってかき消えた。外に出て光を確認した職員は「大マゼラン雲ぐらい明るかった」とESOに報告した。

 彗星(すいせい)の研究者も交えて正体探しとなった。流れ星にしては速度が遅く、国際宇宙ステーションや人工衛星の通過でもなかった。

 物体までの距離を測定したところ、高速で上昇していたことが分かり、同日に鹿児島県の種子島から打ち上げられたH2Aロケットと判明した。ロケット本体は南米沖の太平洋上空で衛星を分離した後、大気圏で燃え尽きる。撮影されたのは2段目のロケットの燃焼で、燃焼が終わって見えなくなったと考えられている。

 ESOは、インターネットで「サンタのそりにしては早すぎた」と紹介している。

http://www.asahi.com/national/update/1223/TKY200612230292.html