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2006年12月23日(土) 00時00分

友人男性と再会 募る恋心読売新聞

 30代主婦。結婚し、2人の子どもがいます。夫とは学生時代からの交際を経て結ばれ、平凡だけど幸せな家庭を築きました。

 先日、夫も知っている学生時代の友人男性と久しぶりに再会しました。彼も結婚し、お子さんもいるそうで、幸せそうでした。

 実は私は彼のことが好きでした。夫に交際を申し込まれる前に、人づてに彼が私に好意を寄せていることを聞き、うれしく思ったものです。しかし、本人から告白されることはなく、夫とつき合いました。

 もちろん夫に愛情はあります。でも、彼のことを思うと切なさがこみ上げてきました。なぜあのとき、私から彼に告白しなかったのだろうと、後悔します。

 再会をきっかけに、これからも会う機会があるでしょう。思いが募ります。

 先日彼は一人の友人として私に接してくれ、ほっとしたのも事実です。これからも良い関係でいるためには、どう心の整理をしたらよいのでしょう。(千葉・I子)

 あなたは「平凡だけれど幸せな家庭」を築かれたと言います。でも、好きだった男性と再会し、心の平穏が保てないのですね。

 恋とは、理性や規範を超えるもの。誰がどう言おうと、突っ走る時は、突っ走っているもの。それが、一時的な情熱に過ぎないと分かっていても、です。

 そういう恋に懸ける人生もあるかと思います。が、そうすればあなたの「平凡だけれど幸せな家庭」は必ず失われます。

 つまり、今、悩むほどにも恋心を募らせている彼と、良い友人関係を保ちたいというのは、きれいごとで、実は、彼と会う機会を保ちたい、それがあなたの本心ではありませんか。

 「昔、彼を好きだったのよ。でもあなたと会えてよかった」と笑って話せる信頼関係を夫との間に築けていないうちは、恋する彼との友人関係は、無理です。まず、自分が今一番、失いたくないものはなにかを知ること。それを守るには、それなりの必死さも苦しさも忍耐も必要で、これが人生。恋はないよりもあったほうがいい試練でしょう。

 (久田 恵・作 家)

http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/danjo/20061223sy31.htm