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2006年12月23日(土) 00時00分

「ニセ薬」が国際流通、WHO調査読売新聞

 偽造医薬品の取引が国際的に横行していることが、世界保健機関(WHO)の調査で明らかになった。WHOは国際的な作業グループを編成し、偽造薬の危険性を各国に訴えている。厚生労働省も、安易な個人輸入はしないよう注意を呼びかけている。

 WHOの推計では、アジアと南米の一部、アフリカでは、流通する薬の30%以上が偽造とされる。中国、ブラジルなどでは偽造品が原因とみられる多数の死者も出るなど事態は深刻だ。

 日本を含む先進国では、偽造薬の割合は1%以下とされるが、製薬会社ファイザーに入った情報では、今年、日本でED(男性性機能障害)治療薬「バイアグラ」を含む性的不能治療薬の偽造品が16万錠以上押収されたという。

 偽造薬は、薬効や安全性が疑問なうえ、薬効成分の物質特許や用途特許、商品の商標権を侵害するほか、大量保管、広告宣伝などで薬事法違反の場合もある。

 厚生労働省は「国内では、偽造薬が正規のルートで販売されることはないと思われるが、個人輸入した偽造品とみられる薬で健康被害が起きた例がある。医薬品を安易に個人輸入して使用するのは大変危険だ」と注意を呼びかけている。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061223ik03.htm