2006年12月21日(木) 12時43分

偽名口座にわいろ、元市職員を組織犯罪処罰法で初立件（読売新聞）

　群馬県太田市発注の公共工事を巡り、収賄容疑で逮捕、起訴された元同市契約検査課の課長補佐、石井英世被告（５０）が、受け取ったわいろを偽名で開設した銀行口座に隠していたとして、県警は２１日、石井被告を組織犯罪処罰法違反（犯罪収益等隠匿）の疑いで前橋地検に書類送検した。

　県警によると、わいろを隠したとして同容疑で立件するのは全国初。

　調べによると、石井被告は、同市内の建設会社「斎藤建設」が同市発注の下水道管埋設工事などを落札できるよう、市の指名業者審査委員会に推薦する業者を選ぶなどの便宜を図り、２００２年２月〜０６年１１月、同社社長斎藤吉男（４５）、前社長斎藤斉男（ときお）（７５）の両被告（ともに贈賄罪で起訴）から、３０回にわたって受け取ったわいろ計９４５万円を偽名で開設した銀行口座に振り込ませ、隠した疑い。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061221-00000305-yom-soci