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2006年12月21日(木) 22時23分

大阪・御堂筋沿いの商業ビル工事、アスベスト大量飛散朝日新聞

 大阪市は21日、10月に同市中央区心斎橋筋1丁目の商業ビルで行われた耐震補強工事で、大阪府条例で定めた基準値の31倍のアスベスト(石綿)が大気中に飛散していたと発表した。ビルは御堂筋に面し、大丸心斎橋店南館などが入居している。市は繁華街での発生を重視し、工事を請け負った「竹中工務店」(同市中央区本町)に再発防止を勧告し、業者名を公表した。市は飛散の期間が短い点から、「通行人の健康に与える危険性は低い」とみている。

 市都市環境局によると、問題とされたのは、石綿が吹き付けられたアルミダイキャスト製の外壁パネル計5枚(計約13平方メートル)の除去工事で、耐震補強工事の一環として、10月23日〜26日に行われた。

 市が24日に現場付近の2地点で石綿濃度を測った際、1地点で大気1リットル中のアスベスト繊維が310本を記録し、条例基準値(1リットルあたり10本)を大幅に超えていた。

 現地調査の結果、工事現場を隔離するシートが、長さ約15センチにわたって裂けていた。撤去したパネルの角に当たって破れたとみられる。作業員がエアシャワーで石綿を十分に除去していなかったことも分かった。

 市は25日に改善を指示したが、作業員の除去作業が不十分だったため、26日にも測定3地点中2地点で基準の2〜3倍の数値が記録された。工事終了後の30日には、除去したアスベスト片が現場に落ちていたという。

 竹中工務店広報部は「誠に申し訳なく、再発防止に最善を尽くしたい」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/1221/OSK200612210093.html