2006年12月20日(水) 21時54分

近未来通信の破産決定　東京地裁（山形新聞）

　ＩＰ電話事業を名目にした「近未来通信」（東京）の詐欺事件に絡み、東京地裁（西謙二裁判長）は２０日、同社と石井優社長の破産手続き開始を決定した。破産管財人は鈴木銀治郎弁護士。負債総額は不明。債権者に対する財産状況報告集会は、来年５月３０日に同地裁で開かれる。
　近未来通信は投資家約３０００人から約４００億円を集めたとされる。総務省の立ち入り検査で、通信事業者としての実体がほとんどないことが判明し、警視庁捜査２課が今月４日、詐欺容疑で本社などを家宅捜索した。
　同社に約５５００万円を投資した東京都内の不動産関連会社が破産を申し立てていた。代理人の被害対策弁護団（団長・紀藤正樹弁護士）によると、東京を中心に約５００人から委任状が届いたほか、各地でも弁護団結成に向けて準備が進められている。

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