2006年12月18日(月) 00時00分

なりすまし詐欺急増中（朝日新聞）

　家族らを装って電話を突然かけて金を振り込ませる「なりすまし詐欺」の被害が急増し、１１月は前月より８件多い１２件に上ったことが県警の調べで分かった。今年に入り、１カ月間で１０件以上の被害は初めて。被害金額は１件２００万円ほどで、被害総額は約２９００万円。昨年も１２月に同様の詐欺が増えており、県警生活安全企画課は注意を呼びかけている。

　県警によると、１１月までに発生した振り込め詐欺は昨年より１７６件少ない５２７件。全体的には減少傾向にあるものの、１１月に入って、息子らになりすまして電話をかけ、金を要求する「なりすまし詐欺」が増えた。なりすまし詐欺は振り込め詐欺の一種だが、架空の有料サイト利用料金や借金返済として金を要求するほかの振り込め詐欺より被害金額が高い傾向にあるという。

　１２件中の１０件が、息子を名乗る男から「株に手を出し、会社の金を使い込んでしまった。監査で使い込みがばれそうだから振り込んで欲しい」という内容の電話だった。午前中の被害が多いという。県警は「まず本人や職場、警察に連絡を取るなど、誰かに相談して欲しい」と冷静な対応を呼びかけている。（江戸川夏樹）

http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000612180002