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2006年12月15日(金) 22時53分

世田谷一家殺害、刃物の柄にハンカチ朝日新聞

 東京都世田谷区で00年12月に起きた会社員宮澤みきおさん(当時44)一家4人殺害事件で、犯人はハンカチを凶器の刃物の柄に特殊な形に巻き付けて使っていたとみられることが、警視庁の調べでわかった。柄を滑りにくくし、返り血を防ぐための工夫だった可能性があり、同庁は、犯人像の絞り込みにつながる物的証拠とみて調べている。

布の巻き方

 成城署捜査本部の調べでは、現場からは犯人が持ち込んだとみられる黒色のハンカチが2枚見つかった。大きさはいずれも45センチ四方。1枚は、ハンカチの中央部分に長さ約3センチの切れ込みがあり、この切れ込みに布の部分を入れてくぼみが作られた状態だった。すぐそばに包丁が落ちており、刃物の柄をくぼみの部分に差し込んで使ったとみられるという。

 犯人はハンカチを巻くことで滑り止めにするとともに、布の余った部分で返り血を防ごうとしたとみられるという。ハンカチには被害者の血液が大量に付着していた。

 こうしたハンカチの使用法は「過去の事件では見たことがない」(捜査幹部)といい、捜査本部は、刃物に対してこうした布の使い方をする職業がないか調べている。

 もう1枚のハンカチは三角形の状態で落ちていた。両端がやや絞り込まれた状態で、マスクやバンダナのような形で使った可能性があるという。

 2枚のハンカチには長さ数ミリから数センチの多くの切れ込みがあったことから、捜査本部はこの切れ込みの理由についても調べている。

http://www.asahi.com/national/update/1215/TKY200612150352.html