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ファイル交換ソフト「Ｗｉｎｎｙ（ウィニー）」を開発、インターネットで公開し、ゲームソフトなどの違法コピーを手助けしたとして、著作権法違反（公衆送信権の侵害）ほう助罪に問われた元東京大大学院助手金子勇被告（３６）の判決公判が１３日、京都地裁であった。
氷室真裁判長は「著作権侵害を明確に認識、認容しており、独善的かつ無責任な態度に対する非難は免れないが、インターネット上で著作権侵害の状態をことさら生じさせることを意図したわけではない」として、罰金１５０万円（求刑・懲役１年）の有罪判決を言い渡した。
利用者の違法行為で、ソフト開発者の刑事責任が問われたのは初めてで、司法判断が注目されていた。
判決によると、金子被告は２００２年５月から、ウィニーを自分のホームページで無料配布。著作権侵害に使用されているのを知りながら改良を加えて公開を続け、０３年９月、群馬県高崎市の男性ら２人（いずれも有罪確定）がゲームソフトや米映画を、ネット上で違法にやりとりできるよう助けた。