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2006年12月13日(水) 16時44分

虚偽報告事件 三菱ふそう元会長ら無罪産経新聞

 三菱自動車製大型車のタイヤ脱落による横浜市の母子3人死傷事故をめぐり、リコールを回避するため国にうその報告をしたとして道路運送車両法違反(虚偽報告)の罪に問われた三菱ふそうトラック・バス(三菱自から商用車部門が分社)元会長、宇佐美隆被告(66)ら3人と、法人としての同社に対する判決公判が13日、横浜簡裁で開かれた。小島裕史裁判官は3人と1法人にそれぞれ無罪(いずれも求刑罰金20万円)を言い渡した。

 判決を受けたのは宇佐美被告のほか、同社元常務、花輪亮男被告(65)、元執行役員、越川忠被告(64)。いずれも無罪を主張していた。

 三菱自の欠陥隠しをめぐっては、3つの刑事裁判が行われており、この虚偽報告事件が初の判決。

 略式手続きが中心の簡裁で2年3カ月、計42回の公判が開かれ、(1)国交省の報告内容について虚偽の認識があったか(2)国交省から同法に基づく正式な報告要求があったか−が主に争われていた。

 検察側は「リコールを回避するために、技術的根拠なしに『0・8ミリ以上摩耗したハブを交換すれば事故は防げる』とうその報告をした」と指摘し、報告要求についても「国交省担当者が法に基づく報告要求を行った」と主張。

 一方、弁護側は「部下からの報告や専門家の意見で、ハブ破損はユーザー側の整備不良などが原因と信じていた」と反論。報告要求についても「正式な書面などはなく、行政指導による任意調査だった」として無罪を主張していた。

 同社の欠陥隠しをめぐっては、山口県の死亡事故で同社元社長、河添克彦被告(70)ら4人が業務上過失致死罪で、横浜市の母子死傷事故で元市場品質部長ら2人が業務上過失致死傷罪でそれぞれ起訴され、いずれも横浜地裁で審理が続いている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061213-00000015-san-soci