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2006年12月09日(土) 00時00分

「不祥事」は対象外に鳥取市10大ニュース朝日新聞

 鳥取市が今年の「市政10大ニュース」を発表した。1位は「竹内功市長、2期目スタート」。ベスト10にはまだ緒についたばかりの施策も交じる中、相次いだ市職員の不祥事は候補項目にも挙げられなかった。市は「意図的に『不祥事』という言葉を入れなかったわけではない」と強調するのだが……。

◆市「意図的でない」 1位は竹内市政2期目◆

 「10大ニュース」は事務局の市広報室が選んだ25項目の中から、竹内市長や市教育委員、経済団体関係者ら11人の選考委員が1位(10点)から10位(1点)の得点を入れて得点順に選ぶ。広報室は新聞や市報などを調べて25項目をピックアップしたという。

 今年は市職員の不祥事が相次いだ。4月には市河原町総合支所の元福祉保健課長が市の銀行口座から42万円を着服し懲戒免職に。5月には市農村整備課職員による公金横領が判明。詐欺などの罪で起訴され懲役2年の実刑判決を受けた。県警が市役所に21年ぶりに家宅捜索に入る事態となった。また、市が運行したシャトルバスが渋滞に巻き込まれたため、はみ出し禁止区間にもかかわらず対向車線を走らせるよう職員が指示していたことも発覚。後に担当課長が書類送検された。

 広報室によると「職員の不祥事相次ぐ」という項目は初めからなく、不祥事を受けて策定した「市公金の適正管理に関する改善方針」で人材育成と事務の適正化を推進したことが25項目の一つに挙げられていた。同室は「改善方針が不祥事を受けてつくられたものというのは事前に委員に説明している。『市政』にとってのニュースであり、不祥事を受けて手だてを講じたということをまず念頭に置いた」というが、21年前には「職員が絡んだ汚職」が10大ニュースに入っていただけに、疑問の声もあがりそうだ。

 同市の会社員の女性(53)は「知らない項目ばかり。『市役所にとっての10大ニュース』にすぎないのでは」と首をかしげていた。

 千葉市では04年の10大ニュースで「市県民税の不正処分停止問題が発覚。市職員、県議ら逮捕」が1位に選ばれている。

◇◇◇◇◇

 2位以下は次の通り。(2)鳥取砂丘に日本初の「砂の美術館」開館(3)合併後初の総合計画「第8次市総合計画」スタート(4)ケーブルテレビ、インターネット網完成(5)合併後初の市議決まる(6)道の駅2カ所オープン(7)「2009鳥取因幡の祭典」基本構想まとまる(8)しゃんしゃん祭、第2土日開催で盛況(9)市民債公募、PET・CT導入に活用(10)合併記念の「とっとりきらめき祭」開かれる

http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000612090002