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2006年12月09日(土) 00時00分

志賀町発注工事 2業者、談合容疑で逮捕朝日新聞

 =地検、他9業者取り調べ=

 志賀町発注の下水道工事の入札をめぐり、同町内の建設業者11社が談合をしたとして、金沢地検は8日、談合の疑いで2業者を逮捕し、9業者を任意で取り調べている、と発表した。地検は3月に町内の男性から「同町の下水道工事で町幹部が関与した官製談合があった」と告発を受け、捜査していた。

 逮捕されたのは、志賀町高浜町の浅井建設代表取締役の浅井重行(58)、同町末吉畷(なわて)の田端建設の取締役田端政一(46)の両容疑者。取り調べを受けているのは、稲岡、平野建設、滝田建設、志賀興業建設、須磨工務店、寺沢組、米木工務店、畑山興建、大石組の社長や役員ら。

 浅井、田端両容疑者はこれまでの調べに対して「談合はしていない」と容疑を否認していたが、この日の逮捕直後、一転して認めたという。残る9人は「経営が苦しかった」などと容疑を認めており、近く在宅起訴する方針。

 調べによると、11人は、05年8月24日に町役場であった、大笹地区の下水道工事の5工区と6工区の請負業者を決める2件の入札で、5工区は滝田建設が2015万円で、6工区は米木工務店が2720万円でそれぞれ落札できるよう、23日ごろ電話で談合した疑い。入札には重複も含め各8社が参加。落札率は5工区が98・87%、6工区が99・45%と高かった。予定価格は公表されていなかった。

 地検は同町の公共工事の入札では談合が常態化していたとみて、業者の家宅捜索をしたほか、町に入札資料の提出などを求めて捜査を続けてきた。両工区の入札については官製談合はなかったとみているが、今後、町幹部や業者ら関係者に事情を聴くなどして、他の入札についても慎重に調べを進める方針。

 一方、定例町議会の本会議中に業者逮捕の知らせを受けた細川義雄町長は「町も任意で資料を提出するなど捜査には協力してきた。こんな形にならなければいいなと思っていたが。町ぐるみと思われるのは残念。そんなことは全くないと確信している」と官製談合疑惑を否定した。

 町議会で一般質問に立った町議からは「新町のイメージを悪くし、町民に不信感を与えたことは大きなマイナス」「来年まで問題を持ち越さないことを願う」と、談合問題に触れる発言が相次いだが、細川町長は「今後の捜査の推移を見守る」と答えただけだった。

http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000000612090002