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2006年12月09日(土) 17時34分

「税金返す」詐欺急増 振り込め新手口 ATMに高齢者を誘導産経新聞

 国税局や税務署を名乗り「税金を還付する」と持ちかけ、金をだまし取る振り込め詐欺の被害が全国で相次ぎ、半年間で362件に上っていることが、警察庁のまとめで分かった。銀行のATM(現金自動預払機)の操作に不慣れな高齢者を巧みにだまし、見知らぬ口座に振り込ませる手口で、西日本では鳥取や福岡などで確認。4割を占める東京都内では被害総額が約1億5000万円に上っている。

 鳥取県倉吉市の無職女性(71)宅に今月4日、「国税局の者」と名乗る男から電話があり、「払いすぎた年金を還付するので近くのATMまで行き、フリーダイヤルに電話をしてください」と言われた。ATM前で携帯電話でかけ直したところ、パネル画面の操作を指示され約200万円を2回に分けてだまし取られた。

 今年6月に埼玉県行田市で全国初の被害が確認されて以来、今月6日までに全国で362件確認された。

 「還付金がある」と直接電話があったり、「過払い金を返還するので連絡してほしい」と書かれた封書が送られてくる。記載されたフリーダイヤルに電話すると、「税金の還付金があります。本日が手続きの最終日になります。手続きをしたい場合は9を押してください」と音声テープが流れ、犯人につながる巧妙な手口もある。

 いずれのケースも最後は電話でコンビニ店などのATMへ行くよう指示され、気づかないうちに送金させられており、「機械の操作に不慣れな高齢者が狙われている」(警視庁)。還付する税の種類は所得税、消費税、法人税などさまざまだ。

 税務署はフリーダイヤルの電話を設置しておらず、国税庁は「還付金受け取りにATMの操作を求めたり、金融機関の口座を指定して振り込みを求めることはない」と注意を呼びかけている。
(産経新聞) - 12月9日17時34分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061209-00000016-san-soci