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2006年12月09日(土) 17時47分

労働局に指導申し入れたら派遣契約解除 女性が提訴へ朝日新聞

 タイガー魔法瓶(大阪府門真市)で5年以上、請負と派遣で働いていた府内の女性(30)が、以前は「偽装請負」状態にあり、タイガーは女性に直接雇用を申し込む義務があるとして大阪労働局に指導を求めたところ、タイガーから突然派遣契約を解除されたなどとして、同社を相手取り慰謝料と雇用契約の確認を求め、近く大阪地裁に提訴する。契約解除後は職場に入ることさえ拒否され、精神的苦痛を受けたという。

 訴えでは、女性は01年9月から派遣会社の有期雇用社員として、タイガーで製品の実験補助を担当。タイガー社員の指示を受けるなど、実態は派遣なのに請負を装う偽装請負状態だったという。

 04年ごろに契約は請負から派遣に変更されたが、女性は派遣期間に不安を感じて今夏、地域労組に相談。10月31日、当初から雇用実態は派遣で法が定める派遣可能期間を超えていたなどとして、同社への指導を求める申告書を大阪労働局に出した。

 これを受け同労働局は11月中旬、雇用の安定を図る前提で派遣契約を解除するよう同社に是正を指導した。するとタイガーは同22日、女性が所属する派遣会社との契約を突然解除。その後、女性が出勤しても、門のところで社員が敷地に入ることを禁じたという。女性側は「労働局への申告を理由にした契約解除としか考えられない」としている。

 タイガー魔法瓶は「今後も労働局の指導に基づいて対応したい」としている。(瀬戸口和秀)

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200612080072.html