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2006年12月08日(金) 00時00分

セカンドライフ読売新聞


(C)Digital Hollywood/DoubleMax

 「セカンドライフ」は、極めて自由度の高い3Dオンライン空間。参加者は自らの化身「デジタルボディ」を操り、様々な可能性を秘めた3次元立体空間の中で、文字通り第二の人生を送ることを目指す。

 有料会員となった利用者には、一定の土地と様々な物体を生み出せる開発ツールが与えられ、作った物はほかの利用者に販売できる。しかも、この世界の通貨リンデンダラーは実際の現金(米ドル)に交換が可能なので、作り手の創意工夫次第で本物のビジネスが成立してしまうのが大きな特徴だ。逆に言えば、運営会社は基本的に土地と空間を提供するだけであり、どんな場所になるかは参加者次第ということになる。


(C)Digital Hollywood/DoubleMax

 米国を中心に会員数は186万人に達しており、すでに不動産売買の仲介や服飾デザインなどの事業で年間10万〜20万ドルを稼ぐ人も珍しくないという。企業の参入も相次いでおり、ある自動車メーカーはキャンペーンで車の販売機を設置。ロイター通信はセカンドライフ支局を開設、ワールド内の出来事を伝えるため特派員を常駐させているという。


(C)Digital Hollywood/DoubleMax

 このほど日本語版が公開されるのを機に、日本からの参加者拡大が見込まれている。セカンドライフ内に「デジハリ・ランド」を建設中のIT・デジタルコンテンツに特化した専門職大学院「デジタルハリウッド大学院」(東京・お茶の水)では、ワールド内での「起業」に意欲を燃やす参加者らを支援する講座も始めた。7日に開いた講座説明会で杉山知之・同学長は、ワールドワイドウェブの登場にも例えて「3D空間による新しいトライアル」だと、その革新性を強調。本作が単なるオンラインゲームではなく「もう一個、人生に生活空間を与えるものになる」とその可能性に強い期待を表明している。

 本格的なプレーには3Dモデリングの技量が必要になるなど、ハードルはかなり高い。一般の参加者にとってどこまで魅力的な空間になるかは未知数だが、既存のオンラインゲームの多くが規約で仮想通貨と現金との交換を禁止する中、始めから現金化OKのセカンドライフがどんな世界に成長していくか。要注目の存在であることは確かだ。

セカンドライフ公式日本語ページ http://secondlife.com/world/jp/

(大和太郎)

対応機種ウィンドウズPC、マック 開発・運営リンデン ラボ 価格初回登録の基本会員は無料、有料のプレミアム会員は月9.95ドルから。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/game/20061208nt09.htm