悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年12月08日(金) 00時00分

携帯電池130万個回収 ドコモの三菱製向け 中日新聞

 NTTドコモは7日、三菱電機製の携帯電話「FOMA D902i」向けの電池パック「D06」のうち、約130万個が異常に発熱したり破裂する恐れがあるとして回収・交換すると発表した。調査中も含め、18件の発熱・破裂事故があり、うち1件は破裂が原因で利用者がやけどを負った。

 ドコモはこれまで発熱が原因で電池交換をした例はあるが、これほど大規模な回収は例がないとしている。ドコモの石川国雄副社長は記者会見で「顧客の安全にかかわる問題。深くおわびします」と謝罪した。ドコモは電池回収を優先するため、当面三菱製携帯電話の販売を中止する。

 D06はリチウムイオン電池で、三菱が三洋電機の子会社の三洋ジーエスソフトエナジー(京都市)から相手先ブランドによる生産(OEM)で供給を受けた。回収するのは、2005年11月から06年5月までに製造した電池。回収費用は30億−40億円に上る見通し。

 電池パックの表面に傷やへこみが付く程度の力が加わった場合、その後の充電中や充電直後に電池パックが異常発熱、内部が500度の高温に達し、場合によっては破裂する可能性があるという。ドコモなどは、5月までに異常な発熱が起きたケースを11件把握、製造工程の見直しを行った。しかし「温度が低く危険性がない」などとして公表、回収を見送った。三菱は「判断ミスだった」(伊藤善文副社長)としている。

 11月になって製造工程の不具合が原因の発熱事例を確認。回収・交換を決めた。同月24日には大阪府内の女性が電池の破裂が原因で足に軽いやけどを負う事故が発生している。

 回収対象となるのは、電池パックの側面に「OKA」「OLA」「PAA」「PBA」「PCA」「PDA」「PEA」のラベルが添付されている。問い合わせは、フリーダイヤル(0120)800000。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20061208/mng_____sya_____002.shtml