2006年12月08日(金) 10時35分

石井優社長のサギ師人生（日刊ゲンダイ）

　IP電話にかこつけた架空の儲け話で投資家から約400億円をだまし取ったとして、警視庁がきのう（4日）強制捜査に着手した「近未来通信」。現在、行方をくらます石井優社長（50）には近く逮捕状が出る方向だ。石井社長は1997年に同社を設立。タレントやプロ野球選手を使ったCMをTVで流し、女子ゴルフトーナメントを主催したりしていた。一体ナニ者なのか？
「本人が語ったところでは、石井氏は東京都出身で中央大学商学部を80年に卒業。持田製薬に入社し、営業を務め、83年に独立。その後、貿易やコンサルティング業などを経て、近未来通信を設立した。メーン事業はホテルの宴会場などでの宝石や毛皮販売でした。近未来のほかにも、石井氏は有限会社などを約8社もち、浄水器などの健康器具販売や、インターネットカフェ事業、バーやキャバレーの経営にも手を出していたようです」（捜査事情通）
　つまりITベンチャーとは名ばかりなのだ。
「石井氏の身なりは高級そうなスーツに白髪交じりのオールバックで、パッと見は羽振りのいい社長らしい。しかし、投資家が金を出したサーバーのほとんどがソフトウエアが組み込まれていない“箱”だったように根っからのサギ師です。ネットでは『女を5人も囲ってんじゃねえぞ』とか『忘年会のジャンケンゲームで何十万円もバラまいた』といった“内部告発”がウジャウジャあります」（経済ジャーナリスト）
　こんなデタラメ社長の会社を参入させた総務省の責任も免れない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061208-00000013-gen-ent