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2006年12月08日(金) 00時00分

エイワン 架空の株取引報告書 東京新聞

 東京都中央区の元貸金業者「エイワン・コミュニケーションズ」が株式売買の代行名目で資金を集めていた事件で、詐欺の疑いで逮捕された事実上の経営者の菊地信慈容疑者(58)らが、顧客の信用を得るため架空の株取引の履歴を記載した「取引報告書」を渡していたことが七日、埼玉県警の調べで分かった。県警は同日、同容疑で新たに同社管理部課長の木内義秋容疑者(54)=神奈川県藤沢市湘南台四=を逮捕。逮捕された五人はいずれも「客のために株式を保有していた」などと容疑を否認しているという。

 調べでは、同社は二〇〇〇年四月から営業を始めたが、その直後から顧客に説明しているような株取引をまったくしていなかったという。一方、購入したことになっている株の売買日や損益などが記載された取引報告書を顧客に渡して、実際に取引をしていると信じ込ませていた。

 菊地容疑者らはほかにも、「新規公開株が5%引きで手に入る」「10%引きで購入できる」などと、不信感を抱かせない程度の割引率を営業担当者に提示した上で投資を持ち掛けたり、「株取引の利益分」などとして資金の一部を返すなどして、顧客を信用させていたという。

 同社は全国四十七都道府県の二千五百人以上から計百三十六億円を集めていたが、このうち四十八億円が使途不明となっており、県警が資金の流れの解明を進めている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20061208/mng_____sya_____011.shtml