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2006年12月07日(木) 00時00分

【“全裸SEX教団”のためヘルス嬢になった私】(下)ZAKZAK

「一生懸命やっても何も残らない」と決別 「あんた風俗やれば」

 “全裸SEX教団”こと「株式会社ザイン」幹部は、420万円の儀式を契約したバツイチ1児の母(31)に、性をひさいで支払うよう勧めた。

 歓楽街での絶望的な日々。完済どころか救済を求め、新たな開運商品に手を伸ばしてしまう。終わりない闇に一条の光をもたらしたのは、風俗店店長の「開運商品より自分を大切にしろ」という一言だった。

 ザインとの決別を決めた女性は、営業や督促の電話を無視。時には店長が電話を取り、「もう電話すんなと言ったやろうが。金がほしけりゃ、お前が来い」と怒鳴った。

 「結局、ザインの人間が来ることはありませんでした。それ以降、一切お金は払っていません」

 女性は病院の事務に転職。今春、鬱病(うつびょう)がぶり返して仕事は辞めたが、ザインから離れたことで元夫が養育費を払ってくれるようになった。

 「あんなに一生懸命やったのに、何も残らなかった。でも今は毎日、子供のために過ごせて、本当に穏やかな生活です」

 女性は「まだザインで借金をつくり、風俗で働く女性がいる。早く気づいて楽になり、新しい人生を歩んで」と訴える。

 この女性に限らず、支払いに窮した女性会員には「組織ぐるみで水商売や風俗で働くよう奨励している」(関係者)。転職したら夜の仕事専用の“商売繁盛”グッズまで売りつける周到さだ。

 同社のカタログによれば、5万2500円の黒曜石「サブライム・セックス」の効果は≪罪悪感消滅≫。同額のペンダント「風俗の女王」は≪好ましからざる男と交わった時は波動をシャットアウト。ウイルスを盛った男と交わっても相当の確率でウイルスをシャットアウトすることができる≫。風俗嬢の「何故か問題客につかない」という体験談まで添えてある。

 ザインは今年6月、小島露観代表(66)の指示で「ザイクス」に改称。関係者は「銭ゲバぶりが報道で明るみに出て、多くの下層会員が脱退した。新規会員に期待できない分、既存会員への営業はなりふり構っていられない」と現状を語る。

 「上層部は『借金してでも買え』とたきつけ、カードで満額まで買わせたうえ自社ローンを組ませる。『我々が政権を取った暁には、買った分だけ貴族の特権階級が与えられ借金が財産になる』と謳っている」(同)

 それでも当座の資金繰りも厳しいのか、「今年は1年分の儀式費用60万円を前払いさせた」(現役会員)。商品の値段もエスカレートし、今年6月には900万円の観音像までお目見えした。

 ザイクスの広報担当は経営状態について、「一切お答えしかねます」と回答を拒否した。小島氏が小紙記者の電話取材の様子を伝え聞き、「『貴方(あんた)の処は(我々について)正しい報道をしない。だから断る』と御決済」したのがその理由だ。「人の心の奥底までお見通しになられる御力」で記者を看破したという。

 その「御力」が金儲けでなく、人助けに使われることを祈りたい。

 =この項終わり

 ザイクス(旧ザイン)で被害に遭われた方、そのご家族やお知り合いの方からの情報提供をお待ちしております。お手紙かメール(yufuji@zakzak.co.jp)にてお寄せ下さい。

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ZAKZAK 2006/12/07

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_12/t2006120725.html