悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年12月07日(木) 20時17分

いじめ電話相談 11月件数、前年の約4倍朝日新聞

◇県教育局 体制拡充を検討  教員からの質問も

 生徒や保護者からの、いじめについての相談が先月、県教育局の電話相談に80件寄せられ、前年同月に比べ約4倍に増えていることが6日、分かった。いじめを苦にした子どもの自殺や、学校、教育委員会の対応が相次いで問題になった10月以降、増えたという。つながりにくい時間帯もあり、同局は相談体制の拡充を検討している。

 同局が6日の教育委員会で発表した。

 同局の県立総合教育センター(さいたま市)では「よい子の電話教育相談」として、元教員など教育現場での経験のある相談員5人が対応。保護者や子どもから「いじめに遭っている」といった悩みや、家庭、進路、部活動の相談も受けている。今年4〜11月の相談の総数は5853件で、前年同期(4232件)より約4割増え、昨年度の合計5749件を既に上回った。

 そのうち、いじめに関する相談は、今年4〜11月で計324件と、前年の計170件から2倍近くまで増えた。相談者の内訳は、子ども本人が137人、保護者が183人、その他が4人。8月18件(前年6件)、9月34件(同22件)、10月51件(同14件)、11月80件(同21件)と急増している。

 同局生徒指導室でも、いじめについての電話相談が増えており、9月は3件、10月は13件、11月は26件に対応した。保護者や生徒本人のほか、「指導法でアドバイスが欲しい」といった教員からの相談もあったという。

 同室は「電話相談の急増は、必要性が高まっていることの現れで、相談員の増強などの拡充策を検討したい」という。

 「よい子の電話教育相談」は、祝日を除く月曜から金曜、午前9時〜午後7時。保護者用(048・874・2525)、子ども用(0120・86・3192)。

◇11日から実態調査 小中高24校の5440人対象

 県教育局は6日、いじめの実態調査について、11〜13日の3日間、県内の小中高のうち、東西南北で各2校ずつ、計24校を選び、アンケートを行うことを決めた。1学級40人以上、学年で3学級以上で、協力の同意を得た学校を対象とし、小学4年、6年、中学校2年、高校2年の生徒全員計5440人を想定しているという。

 アンケートは学校、学級でのいじめの有無、自分のいじめられた(またはいじめた)経験の有無、具体的な内容や相談相手について、選択肢から回答する。

 6日の教育委員会で原案が提示された。委員からは「自分がいじめられる側にならないよう、子どもがどれほど気遣っているかも把握するべきだ」といった意見が出され、質問項目に反映した。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000612070002