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2006年12月07日(木) 20時16分

悪質な「隠し通帳」 県庁裏金手口明らかに朝日新聞

◆◆◆モラルに頼る現実◆◆◆

 県庁での裏金作りが最近まで脈々と続いていたことがわかり、片山県政への信頼を揺るがす事態になっている。単純な募金の処理忘れから悪質な「隠し通帳」まで、不適正経理は58部署の計1354万円に及ぶ。裏金の存在が発覚してから該当部署は広がり、様々な手口も明らかになってきた。主なケースの問題点を検証した。(別宮潤一)

 ■公私混同

 県園芸試験場果樹研究室は試験場内でも秘密の「隠し通帳」を歴代の室長が管理していた。片山善博知事が就任した99年度以降に公金167万円をため、194万円を懇親会費などに流用していた=図(1)。

 通帳には職員個人の収入である原稿料などと一緒に、公金である研究用ナシの販売代金も入れ、公私混同の管理をしていた。「違法の疑いもある」(県行政監察室)とし、職員課が職員の処分も検討している。

 徹底した行政の透明化というシステム改善で不正をなくそうとしてきた片山県政だが、結局は職員のモラルに頼るしかない現実も浮かんだ。片山知事は「最初から秘密裏に農産物収入を処理されると、情報公開しても表に出なかった。現システムに欠陥があり、改善する」と認める。

 ■カラ残業?

 県八頭総合事務所建設総務課では01年、残業代を一部職員に固めて支給したあと、所得税分をのぞいた加配分112万円を現金で同課に寄付させていた。この資金は課長補佐が管理し、懇親会費や慶弔金などに57万円が使われていた。
 実際の残業時間以上の支給なら悪質な「カラ残業」になる可能性もある。同課は「残業代は実績の範囲内」としているが、実態は不明のままで行政監察室が追加調査をしている。

 ■カラ出張

 農政課では、片山県政以前に作った裏金277万円の通帳を課長補佐が現在まで引き継ぎ、99〜03年度に公私不明のタクシー代などに220万円使っていた。このうち74万円は使途不明のままだ。

 同課の元課長補佐は、朝日新聞の取材に「『カラ出張』で資金を作り官官接待に使った」と証言した。各職員の印鑑を管理する庶務担当が、出張していない職員も出張したとする書類を作り、架空分の出張費を課で留保する手法だ=図(2)。

 ただ、県幹部の多くは「カラ出張はもうできない手法」と口をそろえる。出張費を課で留保する仕組みをなくしたほか、05年度のICカード導入で職員の出勤状況が電子化されており、「県庁に出勤しているのに出張したなんて架空請求できるはずがない」(県幹部)という。

◆◆電話やFAX、メール、68件 「返済だけでは許さない」◆◆

 裏金問題にからむ処分について、県側は6日の県議会一般質問で、聞き取り対象者が当事者周辺も含め100人以上になる可能性を明かした。年内にも処分を発表するという。また、6日までに「県民の声」として寄せられた意見は電話やファクス、電子メールなど68件になった。「お金の返済だけでは許されない」「関係者の氏名を公表して厳罰処分しろ」「調べるほど裏金が出てくるのは情けない」など、ほとんどが厳しい批判という。

 市民オンブズ鳥取代表の高橋敬幸弁護士は「今回は報告があった部署を調べただけで県庁内のウミを出し切れたのか。第三者機関による調査しかない」と話している。

http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000612070003