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2006年12月07日(木) 18時16分

横浜事件の再審の控訴審、判決は来年1月19日朝日新聞

 戦時下最大の言論弾圧事件「横浜事件」で治安維持法違反の罪に問われ、有罪が確定した元被告5人(全員死亡)に対する再審の控訴審が7日、東京高裁で結審した。阿部文洋裁判長は判決を来年1月19日に言い渡すと指定した。

 公判は、具体的な証拠が取り調べられないまま結審した。このため、無罪ではなく裁判手続きを打ち切る「免訴」とした一審の判断が維持される公算が極めて大きくなった。

 弁護側は「再審は無実の人の救済を目的としている」と述べ、実体審理に入り、無罪判決を言い渡すよう求めた。元被告の遺族による意見陳述や意見書の提出も請求したが、阿部裁判長は「被告と同等に扱うことはできない」として認めなかった。このため、弁護人が遺族に代わり、「一人ひとりの被害の状況や人生を深く想像し、ご自身の身に置き換えて考えてみてください」とする裁判官たちにあてた意見を法廷で読み上げた。

 元被告の故木村亨さんの妻まきさんは公判終了後、「裁判所が再審請求を棄却し続け、被告は法廷で意見を言えないまま亡くなった。遺族の意見は聞けないというが、もとはといえば裁判所の責任だ」と批判した。

http://www.asahi.com/national/update/1207/TKY200612070284.html