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2006年12月07日(木) 11時55分

ホテルのトイレで火災、作業の男性重体 客は無事 岐阜朝日新聞

 7日午前2時ごろ、岐阜市長良の岐阜グランドホテル12階にある展望レストランの女子トイレから出火、トイレ内の約13平方メートルが全焼した。現場で壁紙の張り替え作業をしていた岐阜市宇佐東町、内装業吉田隆二さん(36)が全身やけどで意識不明の重体、岐阜県岐南町八剣北7丁目、内装業武藤智己さん(45)と同市六条大溝3丁目、内装業後藤真次さん(44)も、のどなどにやけどを負って重傷。

 岐阜北署の調べでは、3人は6日午後10時ごろから、ガスバーナーのような道具を使って作業をしていた。同署は、この火が何かに引火した可能性があるとみて原因を調べている。

 現場は、市中心部を流れる長良川沿いにある高級ホテルで客室数は151。焼けたトイレは鉄筋12階建ての最上階にある。ホテルによると、この日は211人の宿泊客がいたが、全員避難して無事だった。

 宿泊客によると、火災発生直後に火事を知らせる館内放送があり、職員らの誘導で非常階段を使って1階ロビーに避難した。ロビー内はソファや床に浴衣姿で座り込む人たちなどで騒然となった。

 5階の客室に妻と泊まっていた同県各務原市の男性(70)は「寝ていたら急に避難指示があった。何が何だかわからないまま、何も持たずにロビーに逃げた」と興奮した様子で話した。

http://www.asahi.com/national/update/1207/TKY200612070086.html