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2006年12月07日(木) 00時00分

ドコモ携帯の電池破裂 三洋製、端末は三菱製朝日新聞

11月16日に大阪府で異常発熱が起きた三菱電機の携帯電話の電池パック(NTTドコモ提供)

記者会見で明らかにされた、異常発熱があった電池パックの画像=7日午後、東京都千代田区で

電池パック不具合の記者会見で、頭を下げる(左から)河野保範・三菱電機NTT事業部副事業部長、伊藤善文・三菱電機副社長、石川國雄・NTTドコモ副社長、富永寛・NTTドコモサービス品質部長=7日午後、東京都千代田区で

電池の過熱するメカニズム

 NTTドコモと三菱電機は7日、三菱製の携帯電話「FOMA D902i」に使われているリチウムイオン電池パックの一部が製造工程の欠陥で過熱、破裂したため、約130万個を回収すると発表した。全国で18件の事故が確認され、利用者がやけどをしたり、じゅうたんが焼けこげたりしたケースもあった。電池を供給する三洋電機と三菱は4月に欠陥に気づき、工程や電池の改修を済ませていたが、影響は大きくないとして不具合を公表せず、利用者には個別交換にとどめていた。

 ドコモによると、回収対象は、三菱電機製のD902i用として05年11月から今年5月まで約130万個が製造出荷された電池パック「D06」。6月に発売されたFOMA後継機種の「D902iS」の一部でも使われている可能性がある。

 この電池は三洋電機の子会社によるOEM(相手先ブランドによる生産)供給だったが、今年8月以降、全国で18件の破裂や異常過熱の事故報告があった。大阪府では11月24日、充電中に電池が破裂し、女性が足に軽いやけどを負った。破裂に至らない場合でも、電話機を置いた机やじゅうたんが焦げたケースもあった。

 三菱電機によると、電池内部の電極が製造工程の欠陥で変形し、絶縁シートに亀裂を生じていた。使用中の電池に外部から傷やへこみができる程度の力が加わると、充電を繰り返すうちに亀裂が拡大。内部でショートし、異常発熱や破裂につながるという。破裂の際、電池内部の温度は化学反応で500度近くに達するという。

 D902iは05年11月の発売直後から06年5月までに、「電池が異常に熱くなる」という苦情が計11件寄せられていた。三菱電機と三洋電機が調査したところ、電極を曲げる工程に欠陥を発見。5月出荷分の一部から製造装置を改修するとともに、電池内部で二重絶縁する対策を施した。一方、利用者には個別に電池交換に応じただけで、公表や回収措置はとらなかった。

 記者会見した三菱電機の伊藤善文副社長は「当時の調査の結果、製造ミスでできる絶縁シートの亀裂ならば、発熱しても人体に影響があるとは考えなかった。外部からの衝撃で亀裂が広がり、破裂する可能性を予測できなかったのは判断ミスだった」と説明した。

 ドコモは交換用電池の確保のため、FOMAの最新機種「D903i」とD902iSの販売も中止する。富士通やNEC、モトローラなど5社も三洋電機から電池の供給を受けているが、電池の構造が違い、同様の問題は起きないという。

 今回発売中止となったD903iは、11月中旬に発売したばかり。10月に始まった番号持ち運び制はKDDI(au)の一人勝ちの様相で、ドコモは苦戦を強いられているだけに、今回の回収問題の影響は大きそうだ。経営再建中の三洋電機にとっても電池事業は稼ぎ頭で、再建計画に影響が出る可能性もある。

http://www.asahi.com/digital/mobile/TKY200612070300.html