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2006年12月06日(水) 00時00分

中学生「いじめ」語る 吹田でスピーチ朝日新聞

 「いじめられて、死ぬことも考えた」「いじめで苦しむ人を見るのは、もううんざり」——。吹田市青山台4丁目の市立青山台中学校(山下修一校長、466人)で5日、2年生のスピーチ大会が開かれた。自身がいじめられた経験を打ち明けるなど、半数以上の生徒がいじめに触れ、自殺も相次いでいるいじめ問題への関心の高さが表れた。

 スピーチは、4クラスの代表計12人が同級生約150人の前で考えを披露する。テーマは自由で、環境問題や障害者福祉などを話す生徒もいたが、7人がいじめを取り上げた。

 竹本直史君は「心の傷跡」の題で、小学校時にいじめを受けたことを話した。最初は無視。その後は暴力、持ち物を壊される、とエスカレートした。飛び降り自殺を考えた。「窓を開けて『さようなら』と思った」。瞬間、数は少なくても、支えになってくれてきた友達の顔が、頭をよぎった。「なぜこんなことをしているんだろう」。そこで気持ちが楽になった。「いじめは体より心を傷つける。心の傷は長いこと治らない」

 藤岡春菜さんも小学校時代の経験を語った。いじめられていた女の子がいた。かかわりたくなくて自分も無視していた。偶然、話してみると趣味が合い、仲良くなった。すると、自分もいじめの対象になった。「いじめている人は、人をいじめている、という自覚がない」。立場が変わり、かつての自分を振り返って、そう知った。

 ほかの生徒らも、小学校時代の同級生がいじめが原因で登校できなくなり、一緒に卒業できなかった体験や福岡県で同じ中2の男子生徒が自殺し、前担任がいじめを助長していたとされる事件を取り上げ、いじめをなくそうと呼びかけた。

 甲斐佳晶教諭(58)は「いじめを巡る事件や報道が増え、生徒は身近な問題として敏感に感じ取っている」と話した。

http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000612060001