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2006年12月06日(水) 00時00分

『訴訟取り下げ手数料を』 架空請求詐欺7億円か 東京新聞

 「あなたは訴えられている。裁判を取り下げるために手数料がいる」と話をでっちあげ、弁護士などをかたって金を振り込ませる大がかりな架空請求詐欺を捜査している愛知県警と神奈川県警の合同捜査本部は六日、詐欺の疑いで、横浜市神奈川区新子安一、無職鎌田博之容疑者(29)ら五人を逮捕したと発表した。被害額は全国で七億円を超え、弁護士をかたった架空請求詐欺では過去最大規模の事件とみられる。

 逮捕されたのは、このほか同市鶴見区北寺尾二、建設作業員与那覇正満(28)、同区東寺尾一、無職本郷恵一(25)、東京都板橋区大谷口北町、無職伊勢崎崇芳(26)の三容疑者と、鶴見区の高校二年の少年(18)。

 調べでは、五人は共謀し、「民事訴訟管理事務局」など公的機関のような名前をかたって「あなたは民間の会社から訴訟を起こされている」と不特定多数の人々にはがきを送りつけ、はがきに記載した連絡先に電話をかけてきた人たちから訴訟取り下げのための手数料と称して金をだまし取ることを計画。今年二月ごろ、愛知県北設楽郡の無職の女性(39)から二回にわたり、計約百万円をだまし取った疑い。

 電話をかけてきた被害者たちに「国選弁護人につなぎます」とうそを言って偽の弁護士を紹介し、被害者がその番号にかけると「弁護士」が振り込みを指示するという手口だった。

 被害は北海道から九州まで五百件以上あり、金額は一件十万円から百万円単位までさまざまだった。一千万円以上の被害も七件あり、最多は三重県の被害者の三千万円という。組織のメンバーは神奈川県内の元暴走族が中心。判明しているだけで十数人おり、二〇〇三年末ごろから犯行を重ねてきたらしい。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20061206/eve_____sya_____000.shtml