2006年12月06日(水) 12時51分

＜架空請求詐欺＞高校生含む男５人逮捕　被害額７億円に（毎日新聞）

　「裁判に訴えられている」と偽り、訴訟の取り下げ手数料などをだまし取る詐欺を繰り返したとして、愛知、神奈川両県警の合同捜査本部は６日までに、高校生１人を含む男５人を詐欺容疑で逮捕した。民事訴訟を名目にした架空請求詐欺の摘発は全国で初めて。被害は約５００件、約７億円に上る見通しで、捜査本部は全容解明を進める。
　逮捕されたのは、横浜市神奈川区新子安１、無職、鎌田博之容疑者（２９）ら２５〜２９歳の男４人と同市鶴見区の高校生の少年（１８）。
　調べでは、鎌田容疑者らは今年２月、愛知県設楽町の無職の女性（３９）宅に、「民事管理事務局」と公的機関を装った団体名で「契約不履行で裁判に訴えられている」とはがきを送付。電話で問い合わせた女性に「手数料を払えば裁判を取り下げることができる」と偽り、指定口座に２回に分けて計１００万円を振り込ませて詐取した疑い。
　鎌田容疑者らは０４年１１月〜今年９月、都内の複数のマンションを拠点に、「民事訴訟管理事務局」「訴訟管理事務局」など６種類の公的機関を装った名前を使って「裁判に訴えられている」と書いたはがきを不特定多数に送りつけた。問い合わせた被害者に「弁護士を紹介する」と偽り、弁護士役の男が手数料の振り込みを指示していた。捜査本部は他にも関与した者がいるとみて追及する。【加藤潔】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061206-00000058-mai-soci