悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年12月06日(水) 11時48分

「パンパン乾いた音」朝日新聞

 4日から5日にかけて福岡市と北九州市で建設会社を狙ったとみられる連続発砲事件が起きた。いずれもマンションやオフィスビルが建つ市民の生活空間での犯行。通学路に面している現場もあり、住民や学校関係者から不安の声が上がった。

 発砲は4日朝に福岡市中央区で1件発生し、5日未明には同市と北九州市で計3件起きた。

 5日の1件目は午前0時50分ごろに発生。福岡市中央区大手門1丁目の公団住宅が入るビルの1階、熊谷組九州支店の玄関ガラスなどが撃たれた。この時間帯は人通りは少ないものの、区役所や裁判所が近くにある市の中心部。このビルの4階に住む会社員の女性(26)は「テレビを見ていたときに4回くらいパンパンパンパンと乾いた音がした。音がする前に車の騒々しい音がした」と青ざめた顔で話した。

 2件目は1時間後の午前1時50分ごろ、北九州市小倉北区熊本3丁目の山喜建設で起きた。近くに住む主婦(47)は「バーンバーンと5発、爆竹のような音を聞いた」。別の主婦(57)は「ベニヤ板をたたくような音で目が覚めた。窓から外をのぞくと白い乗用車が走り去った」と話した。

 現場から約700メートル南にある同市立霧丘中は同日朝、市教委から発砲事件について連絡を受けた。通学路にあたるため教諭数人が出向いて登校する生徒を見守った。下校の際も1人では帰らないように指導したという。「事件の背景が何も分からないが、早く落ち着いて登校できるようになってほしい」と西中義治校長。

 3件目は午前2時50分ごろ、同市小倉北区浅野1丁目のビル4階の浅沼組北九州営業所が狙われた。JR小倉駅の北口を出てすぐの場所。同じビルに入居している会社員の男性(58)は「こわいですね」と表情を曇らせた。

 県内約240の建設業者でつくる県建設業協会は「建設会社が狙われるのは心配。今のところ協会として対策を取る考えはなく、各自注意していくことになる」と話し、捜査を見守っている。

http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000000612060001