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2006年12月05日(火) 00時00分

近未来通信 破たん後も金集め 東京新聞

 IP電話事業「近未来通信」(東京都中央区)の詐欺事件で、同社が事実上破たんしていた二年ほど前から、中継局のサーバー管理費などを従来のほぼ半額にするプランを作ったり、二人一組での出資を受け付けるなど、金集めに奔走していたことが四日、分かった。総務省の調査では同社の電気通信事業収入はほとんどなく、新規の出資金を配当に回した疑いが出ている。関係者は「経営が苦しくなり、金を集めやすくしたのでは」と指摘している。 

 警視庁捜査二課は同日、同社の本社や支店約二十カ所を家宅捜索。五日も引き続き捜索し、押収資料の分析を進める。

 関係者によると、同社の中継局オーナー事業は、一口八回線で約一千百万円から申し込む。これとは別に、オーナーは設備保守やサーバー管理などランニングコストとして毎月二千七百ドル(約三十万円)を負担する。同社は事業説明会で、一口の出資では元を取るのに四年かかると説明。二口十六回線で申し込めば、ランニングコストを月三千四百ドルに割引にする上、三年ほどで元本を回収できると誘い、高額出資を勧めていた。

 さらに今年に入ると「うちの会社が持っている回線を買い取れば、二口分のランニングコストを月千七百ドル(約十九万円)にする」とも勧誘。通常は出資から数カ月後の配当も翌月から出すとした。最近では、資金不足の人も出資しやすいよう、原則一口一人の申し込みを、二人一組でも受け付けていた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20061205/mng_____sya_____006.shtml