2006年12月05日(火) 14時33分

遠隔地サーバー購入勧め、実態隠ぺいか…近未来通信（読売新聞）

　警視庁に詐欺容疑で捜索を受けたＩＰ電話会社「近未来通信」（東京都中央区）が、投資家に中継局の通信用サーバーを売り込む際、営業担当社員は同社幹部から、投資家の居住地から離れた遠隔地の中継局のサーバーを購入させるよう指示されていたことが、元社員の話で分かった。

　投資家にサーバーの稼働実態を知られないようにする工作とみられる。警視庁捜査２課は、同社が投資家に虚偽の説明をして、資金を募っていた詐欺容疑を裏付ける事実とみて、５日も同社本社の捜索を続けるなど不正な資金集めの解明を進めている。

　近未来通信は１９９９年ごろから、米国・ロサンゼルスやハワイ、韓国・釜山など海外に中継局を設置するたびに、投資家を対象にした無料見学会を観光旅行付きで実施していたほか、国内の中継局のサーバーについても、「実費で稼働状況などを見学できる」などと投資家に説明していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061205-00000107-yom-soci