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2006年12月04日(月) 14時43分

子供の写真HP掲載の教諭、立件後も教壇に読売新聞

 東京都羽村市の市立小学校に勤める男性教諭が、交通事故死した6人の子どもたちの写真などを、自らのホームページ(HP)に無断で掲載していた問題で、愛知県警が今年6月、著作権法違反容疑で教諭の自宅を捜索、8月には教諭から事情聴取していたことがわかった。

 羽村市教委もこの事実を把握していたが、HPが既に閉鎖されていたことなどから、「日常の勤務態度や指導に特段の問題は見られない」として、先月末まで小学校でそのまま勤務させていた。市教委は「結果的に追及が甘かった」としている。

 一方、この教諭が、ほかの子どもの裸の写真などもHPに掲載していたとして、6人の遺族が4日、児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で警視庁に告発状を提出した。

 この教諭は渡辺敏郎教諭(33)。名古屋市に住む遺族のケースについて愛知県警が捜査に乗り出し、今年9月、著作権法違反の疑いで名古屋地検に書類送検している。

 この事実を知った市教委の調査に、渡辺教諭は「他人の事故などの写真を無断でHPに3〜4枚転載した」と説明。渡辺教諭が「パソコンを押収され、HPは削除された」と言ったことから、市教委は、それ以上はHPの内容を確認しなかったという。

 市教委は、一部報道機関の取材を受け12月1日付で自宅待機とするまで、通常通り勤務させていた。

 都教委も6月、市教委から、「教諭が写真を無断掲載した」という報告を受けたが、市教委に対しては、立件されるかどうかを確認し報告するよう指示したという。わいせつ写真などの掲載は11月28日に市教委が報告するまで把握できなかったとしている。

 角野征大(すみの・ゆきた)・同市教育長は、「書類送検された段階では内容までは分からなかった。教師としての適性を欠く内容なので今後は厳しく対処したい」と話す。また渡辺教諭が所属する小学校の校長は、「今年4月に赴任して来たが、一生懸命で、おかしいと思うようなところはなかった」などと話している。

 都教育庁職員課の江藤巧課長は「詳細が分からず、警察が立件するかどうかを見守っていたので、処分に該当するかを判断できなかった」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061204i405.htm