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2006年12月04日(月) 00時00分

近未来通信“巨額詐欺容疑” 4日にも捜査のメス 中日新聞

 最先端のインターネット通信技術を利用して高収入が得られるとうたった“夢の事業”は虚構だったのか。先月20日にIP電話事業「近未来通信」(東京都中央区)の本社や支社が閉鎖状態になってから2週間。警視庁捜査2課が4日にも、本格的な実態解明に乗り出すことになった。約束された配当は滞ったまま。被害額が約400億円に及ぶといわれる“巨額詐欺容疑”に捜査のメスが入ろうとしている。

 先月21日、東京の3弁護士会合同の電話相談「金融商品被害110番」には、214件の相談があった。

 うち約8割、177件は近未来通信の関連。この日の相談分だけで、投資額は約32億円に上った。

 弁護士会関係者は「被害者は全国に散らばっている。40−50代が過半数で、1人で1000万−2000万円を投資した例が半数以上。5000万円以上をつぎ込んだ人も多い。詐欺が疑われる他の例に比べて、金額が1けた多い」と指摘する。

 立ち入り検査した総務省によると、同社は国内外112カ所に2466台の中継局を設置したと報告したが、稼働を確認できたのはわずか2台。

 弁護士らは「組織的詐欺と言っていい。破たんすべくして破たんした」と言い切る。

 信用調査会社の調べでは、同社の2005年7月期の売上高は181億円に上り、1億5200万円の利益を上げたとされている。

 しかし、同社は都の法人事業税、消費税と源泉徴収税、社会保険料をそれぞれ数千万円滞納している。

 さらに、通信回線を借りているKDDIからも、回線使用料3200万円の支払いを滞納していると指摘され、先月末で回線使用契約を打ち切られた。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20061204/mng_____sya_____004.shtml