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2006年12月04日(月) 16時08分

堤義明氏らに100億円の損害賠償請求 清二氏らが提訴朝日新聞

 西武鉄道グループの再編をめぐり、創業者の故・堤康次郎氏の子や孫4人が総帥だった堤義明・コクド前会長や西武鉄道と後藤高志社長、プリンスホテルと大野俊幸会長、持ち株会社に出資した米サーベラスなどを相手に、「違法なグループ再編で株の価値が下がり、損害を被った」として総額100億円の損害賠償を求める訴訟を4日午後、東京地裁に起こした。

 4人は「康次郎氏はコクド株の大部分を借用名義株の形で保有し、相続も名義株の形で行われた」と主張。「自分たちはコクドの大株主だ」として株式の持ち分を確認する訴訟などで争っていたが、「判決確定を待っていたのではグループが空洞化してしまう」として、巨額の損害賠償訴訟に踏み切った。

 訴えるのは、前会長の弟でホテル運営会社社長の堤猶二氏、前会長の兄で西武百貨店元会長の堤清二(作家の辻井喬)氏、康次郎氏の孫2人。

 訴えによると、堤家を西武グループから排除するための再編スキームをメーンバンクのみずほコーポレート銀行出身の後藤社長が主導。コクドは今年1月、サーベラスなどに第三者割り当てを行った。原告側は「割り当て前は1株1億556万円だったが、割り当ては1株2239万円。著しく不公正で違法。必要な株主総会決議も経ていない」としている。

 西武鉄道側は「正当な手続きに基づいてなされた」とコメントしている。

http://www.asahi.com/national/update/1204/TKY200612040318.html