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2006年12月03日(日) 21時06分

大阪高裁判事が自殺、3日前に住基ネット強制違憲判決読売新聞

 3日午前9時5分ごろ、大阪高裁部総括判事の竹中省吾裁判官(64)が兵庫県宝塚市山本台の自宅2階の書斎で、首をつっているのを妻(59)が見つけ110番。県警宝塚署員が駆け付けたが、すでに死亡しており、同署は自殺とみている。

 調べでは、竹中裁判官は夫婦2人暮らし。2日夜、妻と夕食をとってから書斎に入ったという。遺書は見つかっていない。

 竹中裁判官は、住民基本台帳ネットワークシステムの運用を巡る民事訴訟を裁判長として指揮。11月30日、住基ネットへの参加を拒否する住民への強制は違憲とする控訴審判決を言い渡していた。

 同高裁によると、1日は通常出勤し、4日にも裁判期日が入っていた。妻も「思い当たる点はない」と話しているという。

 竹中裁判官は中央大卒。1970年4月に任官し、広島家裁所長などを経て、昨年9月から現職。神戸地裁時代の00年1月には、兵庫県尼崎市の排ガス汚染の責任が問われた「尼崎公害訴訟」の判決で、国に賠償を命じ、汚染物質の排出差し止めを認めた。来年8月に退官の予定だった。

 小野憲一・同高裁事務局長の話「最近の執務や健康状況などに変わった様子はなかったと聞いており、大変驚いている」

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061203it13.htm