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2006年12月02日(土) 00時00分

県が児童養護施設に改善指導朝日新聞

 県央の児童養護施設で体罰が繰り返されているとして、施設の職員らが改善を指導するよう県に求めていた問題で、県児童家庭課は1日、「殴るなどの体罰はなく、明らかな差別的な取り扱いも確認できなかったが、行き過ぎた指導はあった」などとして、19項目について改善を指導した。

 この施設には3歳から18歳までの子ども62人が暮らしており、職員は24人。9月に児童2人が知事に施設の実態を訴える手紙を送り、施設職員と元職員の計18人が調査を求める申立書を県に提出。これを受けて県は、児童福祉法に基づいて先月9、10の両日に立ち入り調査をしていた。

 職員側が「午後9時ごろから午前0時過ぎまで小学校高学年の女児を廊下に立たせている」などと指摘した点について、この児童は県の聞き取り調査に「立っていろとは言われていない」と話したという。

 ただ、県側は「特定の児童に複数回、午前0時を超えて指導を行っていたことは事実で、懲戒にかかる権限の乱用に当たる」として、施設に年齢に応じた指導をするよう求めた。

 夏の納涼祭で罰として模擬店の食券を渡さなかったり、食事が遅い児童に中庭で夕食を食べさせたりしていた事実も確認。「行き過ぎた指導だ」として、行わないように求めた。

 また、1〜2年前まで、無断で外出するなどして連絡のない児童の夕食を午後7時に片づけたり、施設から幼稚園に通う幼児が送迎バスに乗り遅れた際に約4キロの道のりを歩かせたりしていた事実も確認したが、現在は行われていないとして、口頭による改善指導にとどめた。

 一方、職員にも超過勤務手当が一部支給されなかったり、有給休暇の取得が認められなかったりしたとして、改善を求めた。

 申し立てをした職員側は「施設トップの指導が間違っていたことは県も認めており、評価できる。これで運営する理事会の風通しがよくなってほしい」としている。

http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000612010003