歳末商戦の目玉 任天堂Ｗｉｉ発売に長蛇の列（朝日新聞）
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「Ｗｉｉ」を買い求める人たち＝２日午前７時４４分、大阪市北区のヨドバシカメラで |
歳末商戦の目玉となる任天堂の新型家庭用ゲーム機「Ｗｉｉ（ウィー）」が２日、日本全国で売り出された。初回出荷は約４０万台で、１１月にソニー・コンピュータエンタテインメントが売り出したプレイステーション３（ＰＳ３）のほぼ４倍。それでも各地の家電量販店などでは前夜から購入客が列を作り、即日完売の店が相次いだ。
大阪市北区の「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」では２８００台を用意したが、午前６時ごろに行列が２８００人を超え、店員がマイクで「Ｗｉｉは完売です」とアナウンス。直後に訪れた客からは「えっ、もう終わり？」とため息が漏れた。午前７時の開店後は、数十人の並び手を動員して大量購入しようとしたブローカーが店側に断られて押し問答になり、警察官数人が出動する騒ぎもあった。
Ｗｉｉは希望小売価格２万５千円（税込み）。コントローラーを片手で握り、剣やラケットのように振り回して操作するのが特徴だ。画像処理などの能力はＰＳ３に及ばないが、インターネットに常時接続して天気予報やニュースを読み込むなど、家族全員で使える機能を盛り込んだ。
任天堂は年内に世界で４００万台、うち国内で１００万台を出荷する予定。部品の調達が遅れているＰＳ３の２倍の物量で、年末のゲーム商戦を優位に進める考えだ。ただ、当面は品薄状態が続く見通しで、ネット上では３万〜４万円で取引されている。