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2006年12月02日(土) 17時21分

成田市長を収賄容疑で逮捕へ 一千万円、和解金か朝日新聞

 千葉県成田市の清掃工場の運転管理業務をめぐる不正疑惑で、小林攻(おさむ)市長(64)が委託先の管理会社から現金1000万円を受け取ったとされる直後、かつて選挙で支援を受けた建設コンサルタント会社から起こされた資金返還訴訟の和解金の一部800万円を支払っていたことが、県警の調べでわかった。県警は1000万円が和解金の返済に充てられたと見ており、2日午前、小林市長から収賄容疑で聴取を始めた。管理会社の元社長(47)と元副社長(48)を含め、容疑が固まり次第、逮捕する方針。

タクシーで成田空港署に出頭する小林攻成田市長=2日午前7時5分、千葉県成田市吾妻1丁目で

 調べでは、小林市長は05年3月、委託契約の継続で便宜を図った見返りに、同県松戸市の管理会社から現金1千万円を受け取った疑いが持たれている。

 小林市長は当時、過去の市長選の際に建設コンサルタント会社側から受け取った約2000万円の返還を求められていた。民事訴訟の和解に従い、最後まで残っていた800万円の支払期限が05年3月末に迫っていた。

 この訴訟の存在は06年8月に朝日新聞社の報道で表面化。この際、返還した2000万円の原資について小林市長は「成田市指名の建設会社から、貸し付けていた計1600万円を手形で返してもらった」「残りは自分の会社の資金などから払った」と説明していた。

 特に、05年3月に返還した800万円の和解金については、すべて建設会社からの手形で賄ったとしていた。

 しかし、県警のその後の調べで、建設会社は振り出した手形を決済していなかったことが判明。市長が虚偽の説明で、合法的に返還資金を調達したように装っていたことがわかったという。

 小林市長は03年4月、4回目の挑戦で市長選に初当選した。12年間の浪人期間中は資金面で苦しんでいたとされ、建設コンサルタント会社側から返還を求められた訴訟では当初、「2000万円は選挙の裏献金として贈与を受けたもの」と主張して返還を拒んでいた。

http://www.asahi.com/national/update/1201/TKY200612010415.html