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2006年12月01日(金) 12時01分

ばんえい競馬:存続願い、関係者や市民有志の動き活発化 /北海道毎日新聞

 ◇いちるの望みある限り
 廃止が事実上決定したばんえい競馬を巡り、生産者や馬主などの関係団体や市民有志が帯広市に対し、存続に向けた動きを活発化させている。岩見沢市との2市開催を模索していた砂川敏文帯広市長が27日、廃止を正式に表明する一方で、「(1市単独での)具体的な提案があれば聞く耳を持たないわけではない」との考えを明らかにしたことが背景にあり、今後、活動が広がりを見せる可能性もある。【仲田力行、渡部宏人】
 ばんえい競馬馬主協会(大野清二会長、512人)は29日、緊急理事会を旭川市内で開き、ばんえい存続のため、帯広市に最低1億円を寄付することを決めた。
 13人の理事が出席し、財政支援を内容とする同議案を全会一致で可決した。12月2日、砂川市長を訪れ、寄付の意思を伝える。1億円は同協会の財産と役員個人から寄付で賄うが、有志からも寄付を募り、上積みを図るという。
 小坂良孝事務局長は「1市でも存続の可能性がある限り、追求したい。もう時間がない。やれることをやるしかない」と話している。
 一方、帯広市の市民有志は29日、「(仮称)ばん馬を愛する十勝の会」を設立。1日に催されるばんえい競馬の帯広開催前日のパレードに合わせ、市内で署名活動をする。メンバーでインテリアデザイナーの清原三枝子さんは「少しの可能性であっても、市民レベルで広がれば存続できると信じている。馬文化の象徴を一度なくしたら戻れないことを市民に訴えていきたい」と話している。
 このほか、馬の生産が盛んな十勝管内本別、足寄、陸別の3町の生産者らが29日に帯広市に対し、存続を求めていくことを確認。30日には生産者や騎手などの団体らで構成する北海道輓用馬振興対策協議会の幹部が砂川市長を訪問し、存続を求め改めて要望書を手渡した。
 同協議会会長の伊藤政光・十勝農協連会長は「いちるの望みがあるのなら、最後の最後まで努力してほしいし、私たちもお手伝いしたい」と話している。
 こうした動きに対し、帯広市側は「関係者のみなさんの熱い思いはわかる」と理解を示しながら、「それ以上のことは言えない」と現状では廃止決定を覆すのは困難との見方を示している。

12月1日朝刊
(毎日新聞) - 12月1日12時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061201-00000061-mailo-hok