悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年12月01日(金) 17時21分

「チェーン店詐欺」続発 本部名乗り「消毒代支払え」朝日新聞

 コンビニエンスストアや外食レストランのフランチャイズ会社の本部役員を装った男が、チェーン店から架空の消毒代金をだまし取る詐欺事件が、東京都や埼玉、千葉県など首都圏一円で相次いでいることが分かった。警視庁は手口が似ていることなどから、同一犯による犯行とみて調べている。昨年末以降、1都4県で数十件の犯行が確認されており、被害総額は300万円超と見られる。業界団体も注意を呼びかけている。

 警視庁や関係者によると、犯人はフランチャイズ本部の役員を名乗って店舗に電話をかけ、店長の出勤を確認。店長が不在と知ると、店員に「害虫駆除のために店舗の消毒作業をしたが、代金の支払日が過ぎている。店長には了解を得たので、業者に代金を支払ってくれ」と指示。直後に消毒業者をかたる男が現れ、代金をだましとる手口だという。

 同庁によると、昨年12月中旬、東京都北区の喫茶店のチェーン店が消毒代17万4000円をだまし取られて以降、都内だけでも同様の手口で20件の犯行が確認されている。最近では11月27日に、新宿区内の飲食チェーン店で17万円をだまし取られたばかりだ。

 さらに、神奈川、埼玉、千葉、群馬県など首都圏でも同様の詐欺事件が多発。6月には神奈川県厚木市、10月には埼玉県八潮市のコンビニエンスストアで、いずれも消毒業者をかたる男が代金をだまし取っていた。多くが17万円前後と共通しているという。

 男は35〜40歳ぐらいで太めの体形で、身長175センチ前後。全国展開する大手消毒会社の「財務部長の木村」と名乗っているという。

 外食チェーン店などでつくる日本フードサービス協会(東京都港区)は、「金を支払う前にフランチャイズ本部に連絡するよう指導しているが、本部からの指示と聞き、信じ込んで金を払うケースが後を絶たない」として、改めて注意喚起を進める。

http://www.asahi.com/national/update/1201/TKY200612010275.html