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2006年12月01日(金) 12時44分

バイアグラ偽り空港で販売読売新聞

容疑の韓国人経営者ら逮捕 テナント選定に問題も

新潟空港内のソウルマーケット空港店を捜索する県警の捜査員ら(30日午前8時ごろ)
 新潟空港内の売店で、韓国製の健康補助食品が「韓国版バイアグラ」などと医薬品の効能をうたって無許可販売されていたことが分かり、県警生活保安課と新潟東署は30日、韓国人経営者ら3人を薬事法違反の疑いで逮捕するとともに、空港内の店舗など数か所を捜索した。新潟の空の玄関口で堂々と偽医薬品が売られていたことに関係者は大きなショックを受けており、空港側はテナント選定基準の見直しも迫られそうだ。

 逮捕されたのは、「ソウルマーケット空港店」を経営する韓国籍の李敏光(80)(新潟市浜谷町)、同店店長の家井太喜雄(60)(同市逢谷内)、同店副店長で韓国籍の李貞子(48)(同)の3容疑者。

 調べによると、李容疑者らは、医薬品の販売許可などを受けずに、健康補助食品「SOSANA(ソサナ)」を医薬的な効能があると偽って新潟空港2階の同店に陳列。実際には性的不能治療薬「バイアグラ」の成分を含有していないのに、「韓国で作られたバイアグラ」などと広告宣伝した疑い。


バイアグラと同じ効能があると偽って販売されていた「ソサナ」

 ソサナはローヤルゼリーなどで作られた韓国製の健康補助食品だが、「副作用がない」などと偽り、1箱(3・5グラム入り30包)を1万2000円で販売していた。

 県警はこの日、李容疑者が社長を務める雑貨販売業者「富謝礼商事」(新潟市)が経営する「ソウルマーケット空港店」のほか、同市浜谷町の「ソウルマーケット」など数か所を捜索。空港店には午前8時前、開店と同時に約10人の捜査員が入り、ソサナなどを押収した。空港での異例の捜索に、利用客らは一様に驚いた表情を浮かべていた。

 県や市などが出資する第3セクター「新潟空港ビルディング」(空港ビル)などによると、富謝礼商事は1999年11月から空港内に出店。契約上は空港ビルが直営し、同商事に販売を委託する形をとっている。

 店の売り上げの85%は製品の仕入れなどの運営経費として同商事に渡され、空港ビルは残り15%を実質的なテナント料として受領。2005年度は月平均で約21万円、同商事から受け取っていた。

 今回の事件について、空港ビルの担当者は「契約時に書類審査はしていたが、まさか違法行為があったとは知らなかった」とぼう然。国土交通省航空局は「空港内の店舗の違法行為は聞いたことがなく、驚いている。テナント契約は民間会社に任せており、我々も商品をひとつひとつ確認することはできない」と困惑する。

 新潟空港の内藤博之空港長は「空港内の営業で容疑がかけられたことは遺憾。社会的責任を意識し、新潟空港ビルディングにテナント選びを指導したい」とのコメントを発表した。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news001.htm